OPPO Find X9の日本版を貸し出していただきました。
優等生なカメラスマホ
OPPO Find X9はMediaTek Dimensity 9500やHasselbladコラボのカメラを搭載したスマホです。
7,025mAhと大容量なバッテリーを搭載していることもあってバッテリー持ちが良く、機能面でも一通り普段使いでよく使う便利機能が揃っています。
FeliCa・おサイフケータイも搭載しているため、カメラも普段使いも両立したいという方におすすめです。
このレビューは16GB+512GB版で行っています。
- 高い性能と省電力を両立するMediaTek Dimensity 9500
- 3倍望遠やマルチスペクトルカメラ搭載
- 実測990nitの明るいディスプレイ
- ワイヤレス充電対応7,025mAhバッテリー
- 55W PPSやバイパス充電に対応
- IP66 & IP68 & IP69防水防塵
- FeliCa・おサイフケータイ対応
- 特にズーム時にAI加工が強い
- AIライターが使えない
- 10万円超えながらUSB 2.0
| OPPO Find X9 | |
|---|---|
| OS | Android 16 |
| RAM | 16GB LPDDR5X |
| ストレージ | 512GB UFS 4.1 |
| SoC | MediaTek Dimensity 9500 |
| ディスプレイ | 6.6インチ 2,760×1,256 アスペクト比 19.78:9 120Hzリフレッシュレート AMOLED |
| サイズ | 157 × 74 × 8mm |
| 重さ | 203g |
| SIM | nano SIM + nano SIM またはeSIM |
| リアカメラ | 50MP (広角 f/1.6 OIS) + 50MP (超広角 f/2.0 120°) + 50MP (望遠 f/2.6 OIS) |
| フロントカメラ | 32MP (f/2.4) |
| バッテリー | 7,025mAh |
| USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
| バンド | 5G NR:n1/n2/n3/n5/n7/n12/n20/n26/n28/n38/n40/n41/n48/n66/n75/n77/n78 4G LTE FDD:Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/32/66 4G LTE TDD:Band 38/39/40/41/42/48 3G WCDMA:Band 1/2/4/5/6/8/19 2G GSM:850/900/1800/1900MHz |
目次
説明書、保護ケースや充電ケーブル、充電器などが付属しています。
ケースは透明ではないので背面デザインが隠れるデメリットはあるものの、あまり安っぽくなりません。
保護フィルムは最初から貼り付けられています。
充電器はUSB Type-A to Cケーブルで80W急速充電できるタイプです。
ディスプレイ:屋外でも見やすい
OPPO Find X9は6.6インチ2,760×1,256解像度のディスプレイを搭載しています。
フラットで端まで見やすいです。
明るさを最大にして全白画像を表示した状態で輝度をLX-1336Bで計測すると、最大992nitに達しました。
日中の屋外でも見やすいです。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは120Hz対応で、滑らかなスクロールができます。
アプリ個別に設定できるようになっています。
タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは平均125Hz程度でした。
画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。
フォントについては、テーマストアのアプリで探すと変更できます。
日本語対応フォントは少ないですがMcMejiroなどいくつか選べるので、標準フォントのカクカクした感じが嫌だという方におすすめです。
背面:マット加工でさらさら
背面はマット加工されており、さらっとしていて指紋汚れなどが付きにくいです。
カメラ横のあたりにFeliCa・おサイフケータイがありますが、ロゴはついていないのでグローバル版と同じ見た目ですっきりしています。
重さは206.1gです。
7,025mAhという大容量バッテリーを搭載しているにもかかわらず、他社ハイエンドスマホとあまり変わらない程度に抑えられています。
カメラ:メインは良し、望遠はAI加工が強い
OPPO Find X9は
- 50MP (広角 f/1.6 OIS)
- 50MP (超広角 f/2.0 120°)
- 50MP (望遠 f/2.6 OIS)
というカメラ構成です。残念ながらDevice Info HWなどではセンサー情報が取れないように対策されています。
マルチスペクトルカメラも搭載することで正確な色の写真を撮影できるそうです。
手持ち撮影した写真はこちらに保存しています。
日中の撮影では綺麗に撮影でき、テレマクロで影を落とさず少し離れた位置から撮影することもできます。
2倍・3倍ズームまでは綺麗なものの、6倍ズームとなるとやはりデジタルズームになる分ぼやっとした感じになります。
望遠カメラではシャープネスやAI加工が強くなり、のっぺりとした塗り絵のような表現になってしまうことがあります。
最大で120倍までのズームが可能で、ズーム時には「AI望遠ズーム」が自動でオンになります。
右下にあるアイコンを押すことでAI望遠ズームをオフにできる…と思いきやそれでも強制的にAI加工されてしまうため、細かい文字はぐちゃぐちゃに潰れて、現実にない要素が付け加えられてしまいます。
下手なAI加工は要らないので、加工を抑えるオプションが欲しいところです。
夜景モードでは、暗さを表現しつつ周囲にある物体をしっかり映してくれます。
あまり明るくしすぎない調整なので、夜景だということが分かりやすくていいと思います。
スピーカー:左右非対称
OPPO Find X9はステレオスピーカー搭載です。
通話用と兼用のスピーカー穴があるタイプで、左右非対称です。
音質はそこまで良くなく、低音の迫力などもあまりないです。
ORealityという独自のサウンド効果を利用できます。
音楽モードにして調整した方がマシな音になる気がします。
Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / LDAC / LHDCに対応していました。
LHDC V5対応イヤホンはメーカー縛りがなく、他社のものでも利用できます。
ポート:PPSでの急速充電に対応
OPPO Find X9はIP69・IP68・IP66防水防塵のため、多少の水濡れは問題ありません。
80W急速充電対応で、50Wワイヤレス充電も可能です。
55W PPSにも対応しているためサードパーティー製充電器でも急速充電できます。
残念ながら、10万円を超えるハイエンドスマホでありながらUSB 2.0のため有線でのデータ転送は遅く、モニターへの映像表示などもできません。
直接給電することでバッテリーの負荷・発熱を抑えられるバイパス充電にも対応し、しきい値を調整できるようになっています。
80%になったら充電をストップする充電制限オプションもあり、バッテリー寿命を延ばしやすいです。
電源ボタンや音量ボタンは右側面にあります。
左側面にあるのはSnap Keyと呼ばれるショートカットボタンです。
翻訳やライト、カメラ起動などの決められたアクションを長押しで起こせます。
OPPO AIというAI機能をいくつか搭載しており、日本語での生成にも対応しています。
AIライターだと選択した文字から要約を生成したり、AI翻訳でスムーズな翻訳をしたりできる…のですが、AIライターについてはどうやら2025年12月頃から機能していない不具合が起きているようです。
「このページではこの機能に対応していません」と表示され、2026/01/18現在でも使えない状態が続いています。
翻訳については問題なく動作しており、精度も問題なさそうです。
サイドバーからは記事の要約や文章を読み上げるAI スピークなどが使えます。
記事の要約もちゃんと日本語に対応しており、記事の内容を分かりやすくまとめてくれます。
通信面ではOPPO Find X9はWi-Fi 7・6GHzに対応しており、リンク速度は5188Mbpsで接続できました。
性能:高性能かつ省電力
OPPO Find X9はMediaTek Dimensity 9500を搭載しており、特にCPU性能が高く電力効率が良いためゲームも長く快適にプレイし続けられます。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア1166・マルチコア5859、通常版でシングルコア3043・マルチコア9152でした。
大きな差が出ているため、パッケージ名判定での性能制御を行っているようです。
AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
シングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testでは7297→3641でした。
安定度は少し低めです。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、人気ゲームがほぼVulkan APIを使っていないことを考えるとスコアはあまり役に立たず、GPU使用時の発熱具合の確認が主となります。
Vulkanで性能が出るならOpenGLでも高い性能だろう、発熱しやすいなら実ゲームではFPS維持が難しいだろうといった推測しかできません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア12567でした。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
8000以上あれば十分です。
UFS 4.1ストレージ、LPDDR5Xメモリを搭載しています。
CPDT Benchmarkで計測した結果では、リード・ライト共にあまり速くありませんでした。
おそらくは発熱抑制のため性能を抑えているのではないかと思います。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
CPUの使用率が高い原神をパフォーマンスモード、すべての画質オプションを最高に設定、60FPS設定、ナド・クライで30分プレイしてScene 8で計測すると、平均60.1FPSで1FPSあたり70.5mWの消費電力でした。
かなり省電力で安定した動作をしており、CPUをメインで使うゲームは快適にプレイできます。
バッテリー温度は最大33.8℃程度まで上昇しました。
1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。
電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。
ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。
平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。
(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)
GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルをパフォーマンスモード・画質オプションすべて最高設定・60FPS設定・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打して30分プレイすると平均45.4FPSでした。
バッテリー温度は最大44℃まで上昇し、途中で30FPS程度に制限されてしまいました。
まだまだGPU性能の面ではSnapdragonに勝てないものの、多少設定を下げれば問題ないでしょう。
ゲーム時のフレーム補間などは残念ながら非搭載です。
マクロ機能は搭載しており、アクションを記録したあとタップで再現できるため、複雑な操作や繰り返しの作業をワンタップでできるようになります。
まとめ
- 高い性能と省電力を両立するMediaTek Dimensity 9500
- 3倍望遠やマルチスペクトルカメラ搭載
- 実測990nitの明るいディスプレイ
- ワイヤレス充電対応7,025mAhバッテリー
- 55W PPSやバイパス充電に対応
- IP66 & IP68 & IP69防水防塵
- FeliCa・おサイフケータイ対応
- 特にズーム時にAI加工が強い
- AIライターが使えない
- 10万円超えながらUSB 2.0
OPPO Find X9はカメラ性能はもちろんのことゲーム性能も高く、バッテリーも大容量でバイパス充電に対応しており、普段使いのかゆいところに手が届くスペックに仕上がっています。
遠くの風景を撮影したい人はAI加工に要注意ですが、3倍ズームまでは綺麗なので比較的近くのものを撮影することが多い人には向いています。
IP66 & IP68 & IP69防水防塵でおサイフケータイにも対応したことで、安心して普段使いもしやすくなっています。
OPPO Find X9のカラーバリエーションは「チタニウムグレー」と「スペースブラック」の2色で、16GB+512GBモデルのみの取り扱いです。
149,800円で販売されており、2026/01/18現在楽天市場では140,820円と少し安くなっています。
なお IIJmioでは2026/2/2までのりかえ価格109,800円で購入できます。





































