Nothing Phone (3a) 日本版をいただきました。
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日々の記録をAIが整理
Nothing Phone (3a)はEssential Keyという物理ボタンを搭載し、ボタン一つで素早くメモやスクショを記録してAIが要約や行動の提案をしてくれる機能を備えています。
Snapdragon 7s Gen 3を搭載したことで普段使いの軽い作業は快適にできる性能があります。
IP64防水防塵で、eSIMやおサイフケータイにも対応しています。
目次
これまでのNothingスマホでは外箱を菓子箱のようにビリビリ破る必要がありましたが、Phone (3a)では最小限で済むようになりました。
説明書や充電ケーブルが付属しています。
SIMピンは透明なおしゃれなデザインです。
保護フィルムは最初から貼り付けられています。
ディスプレイ:屋外でも見やすい
Nothing Phone (3a)は6.77インチのAMOLEDディスプレイを搭載しています。
フラットで端まで見やすく、ベゼルもミドルレンジスマホとしては細めな部類です。
重心があまり偏っておらず、支えがなくても立ちます。
配列はダイヤモンドピクセルです。
明るさを最大にして全白画像を表示した状態で輝度をLX-1336Bで計測すると、最大1254nitに達しました。
日中の屋外でもかなり見やすいです。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは120Hz対応です。
内部的には90Hzも利用できるものの、アプリ個別に120Hz・90Hzを有効化するかは選べない仕組みになっています。
タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは平均230Hz程度でした。
画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計45.4msでした。
画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。
この数値が小さいほど、素早く反応するということです。
ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。
背面:光るGlyphインターフェース健在
背面はNothing Phone (2a)と違って強化ガラスにアップグレードされています。
指紋汚れなどは目立ちにくいです。
Glyphインターフェースも引き続き搭載しており、通知やタイマーなどに連動して光で知らせてくれます。
裏返すだけでGlyphライトのみでのお知らせに切り替えられるため、通知音をなくして集中したいときに便利です。
重さは204.9gです。
50MPメインカメラに加えて50MP望遠カメラも搭載しているため、光学2倍ズームまでは綺麗な撮影が可能です。
手持ち撮影した写真はこちらに保存しています。
ただ、3倍ズーム以降だと赤色の表現がおかしくなったり画質が劣化したりします。
ミドルレンジスマホなので仕方がありませんね…。
基本は1~2倍ズームまでで使うと良いと思います。
スピーカー:十分な音量
Nothing Phone (3a)はステレオスピーカー搭載です。
上部のスピーカーは通話用と兼用です。
3段階目でも十分なぐらいの音量が出ており、ベースなど低音は少し聞こえにくいもののボーカルなどはクリアです。
Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / aptX Adaptive / LDAC / LHDCに対応していました。
Nothing以外のメーカーのLHDC V5対応イヤホンも問題なく接続できます。
ポート:記録用の専用キー搭載
5000mAhのバッテリーを搭載し、50W急速充電に対応しており1200サイクル後もバッテリー寿命は90%以上を維持できるそうです。
カスタム充電モードで70~90%の間までを上限に設定でき、過充電でのバッテリーへの負荷を抑えられます。
IP64防水防塵のため多少の水濡れは問題ありません。
右側面には電源ボタンのほかEssential Keyという専用のキーが追加されています。
このキーを押すとスクリーンショットが撮影され、長押しすると録音できます。
記録した内容はEssential Spaceに残り、AIが自動的に要約したり次のアクションを提案したりしてくれます。
いつでも素早くメモを取れるので、「後でメモしておこうと思っていて忘れた」なんてことを防いでくれますし、整理・提案もしてくれるので後から見返したときに見やすいです。
今後「駐車した自分の車の位置を覚えておく」「会議中の議事録を書き起こし、ToDoリストを作る」といった便利機能も追加されるそうです。
慣れるまでは電源ボタンと押し間違えやすいのがネックではあるものの、音量ボタンは左側面にあるので「外で間違って音を鳴らしてしまった」というような誤操作は起きにくいです。
残念ながら6GHzには対応していません。
性能:普段使いに十分
Nothing Phone (3a)はSnapdragon 7s Gen 3を搭載しており、普段使いのアプリの動作は快適です。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア1164・マルチコア3310、通常版でシングルコア1173・マルチコア3314でした。
大きな差がないため、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。
AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
シングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア1063→1059でした。
負荷が高い3Dゲームなどのプレイには向いていません。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、人気ゲームがほぼVulkan APIを使っていないことを考えるとスコアはあまり役に立たず、GPU使用時の発熱具合の確認が主となります。
Vulkanで性能が出るならOpenGLでも高い性能だろう、発熱しやすいなら実ゲームではFPS維持が難しいだろうといった推測しかできません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア12076でした。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
8000以上あれば十分です。
UFS 2.2ストレージ、LPDDR4Xメモリを搭載しています。
UFS 2.2にしてはまだ速いほうの結果で、古い規格とはいえ普段使いの体感では気になりにくいと思います。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルをパフォーマンスモード・最高画質・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打して30分プレイすると平均17.4FPSでした。
やはりゲームは画質を落とさないとダメですね。
OS:おしゃれと実用性を両立
Nothing Phone (3a)が搭載しているNothing OS 3.1では3年間のAndroidアップデートと6年間のセキュリティパッチが約束されています。
Nothingらしいドット調と純正Androidどちらのホーム画面スタイルにするか選べるようになっています。
アプリドロワーではアプリのカテゴリを自動で判別してまとめてくれる機能もあり、おしゃれなデザインでありつつも実用性があります。
英数字に加え、日本語もドットスタイルのフォントに置き換える機能が「テスト機能」の中に用意されています。
Ndot日本語をオンにすると設定タイトルやウィジェットの中の文字などがドットスタイルになり、より統一感のあるデザインになります。
他の一般アプリやブラウザなどは普通の日本語フォントで表示されるので、見にくくなることはありません。
画面オンのジェスチャーは「タップ」のみでダブルタップには対応していないため、机に置く時などに画面に指が触れると誤って画面オンしてしまうことがあります。
ポケットや鞄にいれるときは「ミスタッチの防止」で画面オンを防いでくれます。
ナビゲーションでは「かこって検索」が使えるので、画面上の調べたいものをすぐ調べてEssential Keyで記録する、というような動きができます。
まとめ
Nothing Phone (3a)は重たいゲームはあまりしない、普段使いがスムーズならそれでOKという方に向いています。
Essential Keyのおかげで日々のメモが取りやすく、メモの内容を自動的にAIが読み取って要約したり提案したりしてくれるので、単なるメモアプリと違って整理がしやすいです。
長寿命なバッテリーに6年間のセキュリティアップデートで長く使えますし、OSはホーム画面こそNothing独自色が強いおしゃれなデザインが全面に出ているものの設定などはシンプルにまとまっていて使いやすいです。
Nothing Phone (3a)は54,800円~で購入できます。