Binary Acousticsのイヤホン「Binary 1900」が発表されました。
映画に着想を得たIEM
Binary 1900は映画「海の上のピアニスト」(原題:The Legend of 1900)から着想を得たイヤホンです。
主人公が奏でるピアノの情感を音で描くことをテーマに掲げ、6基のドライバーを組み合わせたハイブリッド構成を採用しています。
価格は235ドル(約36,000円)で、CanJam Singapore 2026で展示された際にも来場者の間で話題になっていたモデル。
HiFiGoでは3.5mmと4.4mmのどちらかの端子を選んで購入できます。
6基のドライバー構成
Binary 1900はダイナミックドライバー1基とパッシブラジエーター1基、バランスド・アーマチュア(BA)4基を組み合わせた2DD+4BA構成です。
低域を担当するのは10mmのダイナミックドライバーと6mmのパッシブラジエーター。
パッシブラジエーターは自ら音を出さず、筐体内の空気の動きを受けて振動するパーツで、限られた容積でも低音の量感と沈み込みを稼ぎやすくなります。
中域には2基のBAを割り当てており、ボーカルや楽器の質感を素直に描き分ける狙いがあります。
高域にも2基のBAを配置し、輪郭のはっきりした伸びのある高音を目指した構成。
さらに3wayのクロスオーバーで各帯域を振り分け、帯域どうしの干渉や歪みを抑える設計としています。
フェイスプレートには316Lステンレス合金を採用し、流れるような音符とアンティークピアノを思わせる意匠を刻み込んだデザインです。

弾むような音の傾向
音の傾向はモニター的な冷たさよりも、聴いていて楽しい方向にまとめられています。
CanJam Singaporeでの試聴レポートでは、バランスの取れた鳴り方とすっきりした中域が評価されていました。
低域はダイナミックドライバーとパッシブラジエーターの組み合わせにより、サブベースまで沈み込む量感のある鳴り。
高域は解像感を保ちながらも刺さりにくい方向とされており、長い時間でも聴き疲れしにくい仕上がりが期待できます。
細かい音を追いたい人と、雰囲気ごと音楽に浸りたい人のどちらにも合わせやすいチューニングでしょう。

付属ケーブルと端子
高純度OFC(無酸素銅)の編み込みケーブルが付属します。
コネクタは0.78mmの2ピンなので、好みに合わせて社外品のケーブルへ交換しやすい仕様です。
プラグは購入時に3.5mmと4.4mmから選べるため、手持ちのDAPやアンプの環境に合わせて用意できます。

まとめ
Binary 1900は2DD+4BAの6ドライバー構成と3wayクロスオーバーを組み合わせ、低域の量感と中高域の見通しを両立させたハイブリッドIEMです。
音の楽しさとデザインの両方にこだわりたい方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
