FCNT arrows Alpha2 M10を貸し出していただきました。
普段使いが快適なタフスマホ
arrows Alpha2はMediaTek Dimensity 8350 Extremeを搭載しており、普段使いの操作をスムーズにできる性能を持っています。
IP66 / IP68 / IP69防水防塵に加えMIL-STD-810H規格や独自の落下試験も通過している頑丈なスマホで、バッテリーの長寿命化や最大3回のOSアップデート・最長5年間のセキュリティアップデートの約束もあり、安心して長く使い続けられます。
このレビューは12GB+512GB版・W1WK36.0-97で行っています。
- 防水防塵・耐衝撃のタフネススマホ
- 144Hzリフレッシュレート対応
- バイパス充電対応5,370mAhバッテリー
- USB 3.2 Gen 1ポートで映像出力対応
- microSDカード対応
- 比較的軽量
- ゲーム性能は低め
- カメラで近くのものは撮影しにくい
- nano SIMは1枚のみ使用可能
| 項目 | arrows Alpha2 M10 |
|---|---|
| OS | Android 16 |
| RAM | 8GB / 12GB |
| ストレージ | 256GB / 512GB |
| SoC | MediaTek Dimensity 8350 Extreme |
| ディスプレイ | 6.4インチ 1200 x 2670 アスペクト比 20:9 144Hzリフレッシュレート OLED |
| サイズ | 155 × 72 × 8.6mm |
| 重さ | 187g |
| SIM | nano SIM + eSIM (nanoSIM+eSIM または eSIM×2) |
| リアカメラ | 50MP (広角 SONY LYTIA 710 IMX917 1/1.5インチ F1.88) + 50MP (超広角 Samsung S5KJNS 1/2.7インチ F2.05) |
| フロントカメラ | 50MP (Samsung S5KJNS) |
| バッテリー | 5370mAh |
| USB端子 | USB Type-C (USB 3.2 Gen 1) |
| バンド | 5G NR: n1/n3/n28/n40/n41/n77/n78/n79 4G: LTE FDD: 1/2/3/4/5/8/12/18/19/21/28 4G: LTE TDD: 38/39/41/42 3G: WCDMA: 1/2/4/5/8 2G: GSM: 2/3/5/8 |
ディスプレイ:屋外でも見やすい
arrows Alpha2は6.4インチ1200 x 2670解像度のディスプレイを搭載しています。
フラットなため端まで見やすいです。

配列はダイヤモンドピクセルです。

明るさを最大にして全白画像を表示した状態で輝度をLX-1336Bで計測すると、最大1042nitに達しました。
日中の屋外でも見やすいです。

明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは144Hz対応です。

通常は120Hzで動作しており、ゲームモードに追加して144Hzを有効化すると144Hzになります。

タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは平均310Hz程度でした。

画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計50.9msと大きめでした。
ゲーム目的で使うスマホではないので実用面ではあまり問題にはならないでしょうけれど…。

画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。
この数値が小さいほど、素早く反応するということです。
ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。

背面:指紋汚れが残りにくい
背面はつるっとしていて、指紋汚れなどが付きにくいです。
アルミとグラスファイバーのボディで、前面パネルにはCorning Gorilla Glass Victus 2が採用されており耐久性が増しています。
FeliCa・おサイフケータイを搭載しています。

重さは186.4gです。
最近のスマホは200gを超えることが多い中、比較的軽めに収まっています。

カメラ:少し暗め
arrows Alpha2は
- 50MP (広角 SONY LYTIA 710 IMX917 1/1.5インチ F1.88)
- 50MP (超広角 Samsung S5KJNS 1/2.7インチ F2.05)
というデュアルカメラ構成です。

実際の色よりも少し暗めな印象になりやすいです。
また、10~20cmほどの位置の近くのものはフォーカスが合いにくく、オートマクロモードだと超広角に変わるため見た目や色合いが変わります。

夜景では、肉眼だと真っ暗な場所も何があるか分かる程度に明るく撮影できます。
ライトなどは白飛びしてしまっています。

スピーカー:イコライザーで調整可
arrows Alpha2はステレオスピーカー搭載です。
ベースなど低音は結構出ているものの中高音のほうが目立つ印象で、低音再生時に背面が振動します。

Dolby Atmos対応で、音楽や映画、カスタムイコライザーなどで調整ができるほか空間オーディオも楽しめます。

Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / LDAC / LHDCに対応していました。
LHDC V5対応イヤホンはメーカー縛りがなく、他社のものでも利用できます。

ポート:映像出力対応
arrows Alpha2は90W急速充電対応で、40分ほどでフル充電できます。
サードパーティー製のUSB PD充電器を使うとバッテリー残量50%時で40W程度で充電できていました。

QNOVOのバッテリー長持ち技術などで4年以上の寿命を実現。
ダイレクト給電 (バイパス充電) も使えるので、充電しながら使ったときにバッテリーではなくシステムに直接給電することで発熱を抑えてバッテリーへの負荷を減らせます。

仕様表には「USB3.1 Super Speed」とだけ書かれているため少し分かりにくいですが、USB Device Tree Viewerで見た時「SuperSpeed USB Device Capability Descriptor」しか出ないので、USB 3.2 Gen 1です。(もし10Gbps対応だと「SuperSpeedPlus USB Device Capability」も出ます)
高速なデータ転送ができ、DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。

nano SIM・microSDカードスロットはピンを使わず取り出せます。
nanoSIM+eSIM または eSIM×2という構成で、残念ながらnano SIM 2枚挿しはできません。
対応バンドは
- 5G NR: n1/n3/n28/n40/n41/n77/n78/n79
- 4G: LTE FDD: 1/2/3/4/5/8/12/18/19/21/28
- 4G: LTE TDD: 38/39/41/42
- 3G: WCDMA: 1/2/4/5/8
- 2G: GSM: 2/3/5/8
でY! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamoなどのdocomo回線でも問題ないでしょう。

電源ボタンや音量ボタンは右側面にあります。

左側面にはアクションキーがあります。

アクションキーは押した時にアシスタント・Googleレンズ・arrows AI・アプリのどれを開くか設定できます。
arrows AIは会員登録が必要ですが、画像生成やプレイリストの作成などをしてくれます。(中身はGoogle Vertex AI・Gemini Enterprise Agent Platformのようです)

文字認識してメモを作成したり、通知の要約をしたりと普段使いの作業を効率化できます。

性能:普段使いは快適
arrows Alpha2はMediaTek Dimensity 8350 Extremeを搭載しており、ゲームには不向きですが普段使いの操作はスムーズにできます。
Geekbench 7ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア933・マルチコア3493、通常版でシングルコア923・マルチコア3483でした。
大きな差がないため、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。

AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア2999→1711でした。

Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、これ一つでゲーム性能が決まるわけではありません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア11764でした。
スコア通りアプリ切り替えやスクロールなどはスムーズで、突っかかりを感じる場面はありませんでした。

ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
10000以上あれば十分です。
メモリやストレージ規格が公式スペック表に書かれていませんが、CPDT Benchmarkで計測した結果から見るとLPDDR5X・UFS 3.1だと思います。

シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
CPUの使用率が高い原神をパフォーマンスモード・すべての画質オプションを最高に設定・60FPS設定にした状態でナド・クライにて30分プレイしてSceneで計測すると、平均34.8FPSで1FPSあたり128.16mWの消費電力でした。
電力効率が悪く、バッテリー温度は最大46.9℃程度まで上昇しました。
8分経過頃にはもう30FPS制限が入っていますし、画質を落とさないと快適なプレイは難しいです。

1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。
電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。
ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。
平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。
(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)
まとめ
arrows Alpha2は防水防塵・耐衝撃という頑丈さと4年持つ長寿命バッテリー、5年間のセキュリティアップデートと長く使い続けやすいスマホです。
あまりゲームはプレイしない、普段使いが快適ならそれで十分という方におすすめです。
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